槙野智章の‘‘あの守備‘‘は正か偽か~トルメニスタン戦~
昨日のアジアカップいかがでしたか?
日本代表はトルメニスタン相手に3-2と辛勝でした。
対戦相手はランキング上では格下でしたが、
先制点を決められ、連携ミスから失点するなどあまり良いゲーム内容ではなかった、
というのが個人の感想です。
さて、そんな試合のある場面についてTwitterでこんな話題がありました。
発信されたのは、 #ヒグトレ で有名な樋口敦さん。
今日の1番のハイライトはこの場面
— ヒグアツ/樋口敦@サッカーは上半身でやるもの (@1983physio) 2019年1月9日
これだけ腰落として、背中丸めたら、相手の動きにはついていけないよ
完全に脚が居着いてる
もっと上半身起こして、背中にスイッチいれて、膝は少し曲げたくらいで対応すれば抜かれなかったと思う
20番に届いて欲しいなー!#アジアカップ#日本代表#ヒグトレ pic.twitter.com/R4IGiEdIDZ
多分、サッカーを経験してきた方は何の疑問を持たないと思います。
しかし、最先端を学んでいる方の目は厳しく、様々な意見がありました。
すこしだけ、引用RTで挙がったツイートを。
日本人が小中高などで守備の際に言われるのは大体腰を落とせですよ。
— SATUO (@n0dix1) 2019年1月10日
実際、この守備で一歩目が遅れて前に体を入れられそうになった挙句相手の肩に手をかけてますし横への対応が遅れてるのも確かです。
姿勢もそうだけど身体の向きも悪い。ウィークサイドをあっさりとやられている。他のDFが帰陣してたためか敵アタッカーがストップしてパスに切り替えただけで完全に前に入られてる。抜かれてると見るのが妥当。 https://t.co/p8gTrSQUrF
— スケゴー (@sukego_fut) 2019年1月10日
「背中にスイッチを入れて」
— 次郎 (@shunres9) 2019年1月10日
これが僕の腰を入れる、ほかの方だと骨盤を立てるということです。
壁を背に頭、肩、お尻、踵を壁につけると自然と腰は壁につきません。
腰が入ってるということです。猫背や前屈みになるともも前を使うようになります。 https://t.co/pPSz7bPwxp
こういう話の場合、どうしても良し悪しの「二極化」になりがちです。
ただ、大事なのは
- 常に正しいかどうか追求・検証する
- 人の意見に左右されすぎない
- 根拠を明確にする
ことが大事だと思います。
槙野選手といえば、海外に行ったことのある数少ないCBです。
勿論、実力に関しても浦和レッズの成績が示すとおり、
ハイクオリティな国内屈指のCBと呼べるでしょう。
自主トレについても非常に熱心な槙野選手がこれについて知らなかったかどうか、
あるいは知っていて場面に合わせてこの対応を取ったのか。
それは定かではありませんが、ここからは私の主観的な意見です。
上半身との連動性に疑問。
— もーりー⚽️メンタルハック指導者1.5 (@foot_Mori97) 2019年1月10日
下半身だけを動かしてる感じ。
切り返しが続いたら、
低い重心がどんどん低くなるから
ボディバランスが保てなそう。
ただ、スペースがなくスピードで勝負されることはないからこれでもありっちゃありかな。
正解は1つじゃないけど、エビデンスを明確に。#メモを取れ https://t.co/Mww84rgzKp
私は、この対応は結果的にはokだと思います。
奪いきることは出来ませんでしたが、相手は若干下げるようなパスとなっており、
時間も稼ぐ事ができました。
ただ、理想から考えるとNoにするでしょう。
重心の位置があの体制だと低くなっており、前後の対応や2方向以上への連続動作に対して対応が難しくなるでしょう。また上体が下半身の動作tリンクしていないと感じました。
しかし、状況から考えるとあの対応もありだと思うのが正直です。
相手が1対1で仕掛ける、スピードで勝負できるスペースが無い、
ゴールに対しての角度があった、ゴール前への横パスの可能性もあったことを考え、
「シュートを打たせない」という観点から見れば正解だったでしょう。
しかしこの発信は非常に大きな反響を呼びました。。
いかに重心を下げないか、素早くスムーズにトップスピードに持っていけるかを考えたら樋口さんがいうことがスタンダードになるでしょう。
この発信を機に、少しでも指導現場で正しい知識が子どもたちに伝えられるようにならばいいと思います。
Mori Hiroyuki